食中毒について

食中毒について


(平成20年1月18日更新)


夏場は食中毒の多い季節です。平成18年に国内で発生した食中毒事件数は、1,491件、患者数39,026名、死者数6名となりました。
(参照)平成18年の食中毒発生数
(参照)病因物質別食中毒発生推移(平成8年〜平成18年)[PDF]

食品安全委員会は、国民の皆様にぜひ知っておいていただきたい食中毒の予防に役立つ情報をお知らせいたします。

家庭でできる食中毒予防の6つのポイント
食中毒を予防するためには、6つのポイントを確実に実行することが大切です。


ポイント1 食品の購入 新鮮な物、消費期限を確認して購入する等
ポイント2 家庭での保存 持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫で保存する等
ポイント3 下準備 手を洗う、きれいな調理器具を使う等
ポイント4 調理 手を洗う、十分に加熱する※等
ポイント5 食事 手を洗う、室温に長く放置しない等
ポイント6 残った食品 きれいな器具容器で保存する、再加熱する等



  ※腸管出血性大腸菌サルモネラ腸炎ビブリオなどによる細菌性食中毒の予防には、75℃、1分以上、
 ノロウイルスによる食中毒の予防には、85℃、1分以上の加熱をしましょう。

   また、家庭における食中毒の予防のポイントとしては、「6つのポイント」のほか、WHO(世界保健機関)が発表し25カ国以上に紹介されている「食品をより安全にするための5つの鍵」もありますので、以下にご紹介します。

  食品を安全にする5つの鍵−食品をより安全にするための5つの鍵マニュアル−

  WHOが発表した「食品をより安全にするための5つの鍵」をご存じですか?私たち一人一人が食品を安全に取扱うための意識を向上させることが大切です。
 ※ここでは、簡単に概要を紹介します。

  1.「清潔に保つ」
正しい手洗い、まな板・包丁など調理器具の洗浄・消毒、防虫・防ソ(ネズミ駆除)で、細菌やウイルスなど微生物を食品に「つけない」

  2.「生の食品と加熱済み食品とを分ける」
異なる食材を分けて取り扱う
まな板・包丁は加熱済み食品用など用途別の区別を!

  3.「よく加熱する」
加熱が必要な食品はよく加熱しましょう
調理済み食品もよく再加熱を!!

  4.「安全な温度に保つ」
調理済み食品を室温に二時間以上放置しない
温かいものはあたたかい状態で。冷たいものは冷たい状態(冷却)で。

  5.「安全な水と原材料を使用する」
野菜や果物など生で食べる食材をよく洗いましょう。
消費期限をすぎたものは食べないようにしましょう。

  食品をより安全にするための5つのKEY(鍵)のポスターとマニュアル(日本語版)は、下記(国立医薬品食品衛生研究所)より入手できます。
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/microbial/5keys/who5key.html

  ((社)日本食品衛生協会ホームページより抜粋)



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○平成20年4月1日から中学1年生・高校3年生に相当する年齢の方を対象に麻しん(はしか)の予防接種が始まりました。5年間実施されます。

○平成20年4月1日から中学1年生・高校3年生に相当する年齢の方を対象に麻しん(はしか)の予防接種が始まりました。5年間実施されます。

□ 制度の紹介

一般に子どもが多くかかる病気として知られている麻しん(はしか)ですが、昨年(平成19年)、10代及び20代の年齢層を中心とした流行がありました。今年(平成20年)も同年代を中心とした流行が始まっています。麻しんの発症を確実に防ぐためには、2回の予防接種が必要とされていますが、流行の中心となった世代の方々は幼少期に1回しか予防接種の接種機会がありませんでした。受けそびれていた人も多くいます。今後、麻しんの発生と流行を防ぎ、麻しんにかかる方の数を限りなく抑えるため、中学1年生・高校3年生に相当する年齢の方を対象に法律に基づいた予防接種を行うものです。

参考情報
(1)政府広報オンライン(お役立ち記事) (2)政府インターネットテレビ
(3)麻しんに関する特定感染症予防指針(PDF:178KB)

□ 昨年・今年の流行の背景

平成19年に10代及び20代の年齢層を中心として麻しんが流行した主な原因は、当該年齢層のうち、麻しんの予防接種を1回も受けていなかった、あるいは1回は受けたものの免疫がついていなかった、あるいは1回は受けたけれども、年数と共に免疫が下がってきてしまった方が一定程度いたからと考えられます。

参考情報:2008年以降の患者の発症数

麻しん患者の発症者数については、感染症発生動向調査事業(国立感染症研究所感染症情報センター)により集計しておりますが、時間の進行により変化するため、逐次最新情報を改訂している下記項目をご参照ください。

国立感染症研究所 感染症情報センター 麻しん(はしか)measles】

○麻しん発生状況(速報グラフ)〜感染症発生動向調査より〜

□ 予防接種の必要性と有効性

麻しん(はしか)の発症はワクチンを接種することで予防できます。ワクチンを接種した人の95%以上は免疫を獲得するといわれています。今年4月から新たに接種の対象となっている方は、幼少時の予防接種の制度により、1回の予防接種を受ける機会がありましたが、受けていなかった方がいます。1回は受けたけれども免疫を獲得できなかった方がわずかながらいます。また、接種してからの年数の経過と共に免疫の力が落ちてくることがあるので、強固な免疫を獲得するためには2回の予防接種が必要と考えられています。

参考情報
(1)麻しんに関するQ&A

□ 制度の実施期間

平成20年度から平成24年度までの5年間

□ 接種の対象者

各年度において、その年度内に新しく13歳、18歳となる人です、就業形態(就学・就職・その他等)は関係ありません。それぞれの年度における対象者の詳細は、下記の表のとおりです。

麻しん(はしか)は例年春期から夏期にかけて発生報告が増加する感染症です。新たに対象となった人は少しでも早く免疫を獲得するため、できるだけ4月から6月の間に接種を受けるようにしてください。

接種の対象である期間は1年間のみです。年度が替わると、対象となる人は下記の表のとおり異なりますので、対象期間内に確実に接種を済ませるようにしてください。

【新たに13歳となる人】 実施年次 対象者の生年月日
平成20年度(平成20年4月1日〜平成21年3月31日) 平成7年4月2日〜平成8年4月1日
平成21年度(平成21年4月1日〜平成22年3月31日) 平成8年4月2日〜平成9年4月1日
平成22年度(平成22年4月1日〜平成23年3月31日) 平成9年4月2日〜平成10年4月1日
平成23年度(平成23年4月1日〜平成24年3月31日) 平成10年4月2日〜平成11年4月1日
平成24年度(平成24年4月1日〜平成25年3月31日) 平成11年4月2日〜平成12年4月1日
【新たに18歳となる人】 実施年次 対象者の生年月日
平成20年度(平成20年4月1日〜平成21年3月31日) 平成2年4月2日〜平成3年4月1日
平成21年度(平成21年4月1日〜平成22年3月31日) 平成3年4月2日〜平成4年4月1日
平成22年度(平成22年4月1日〜平成23年3月31日) 平成4年4月2日〜平成5年4月1日
平成23年度(平成23年4月1日〜平成24年3月31日) 平成5年4月2日〜平成6年4月1日
平成24年度(平成24年4月1日〜平成25年3月31日) 平成6年4月2日〜平成7年4月1日

□ 接種できる期間

各年度において、初日(4月1日)から末日(翌年の3月31日)までです。実際に接種する期日の詳細については、居住する(原則として住民登録のしてある)市区町村にお問い合わせください。

□ 予防接種の実施機関

居住する市区町村により実施します。

□ 接種する場所

市区町村の指定する医療機関等にて行います。市区町村より送付されてくる通知内容を確認してください。

□ 接種に係る費用

居住する市区町村により異なりますが、全額または一部の接種費用が補助されます。詳しくは居住する市区町村にお問い合わせください。

□ 接種に関する注意点

接種に当たっては、当日の体調や元々の体質又は既往歴をよく考慮して決めてください。接種の当日に明らかな発熱(37.5℃以上)がある方、重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方、同じような予防接種で重いアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こしたことがある方、明らかに免疫機能に異常があったり、免疫を抑制する治療を受けている方、等については予防接種ができません。女性の方については、妊娠していること(その可能性が高い場合も含む)が明らかな場合についても予防接種を受けることができません。

麻しん対策関連情報

(1)感染症情報

(2)国立感染症研究所 感染症情報センター 麻しん(はしか)measles

(3)学校における麻しん(はしか)対策(文部科学省ホームページ)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/mashin-yobou/index.html



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清涼飲料水の異物混入事例について

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/04/h0407-3.html

清涼飲料水の異物混入事例について
1 厚生労働省では、4月4日以降、茶系飲料の除草剤検出事案を踏まえ、同様の事案の発生について全国の自治体に照会してきたところ、本日23時頃、兵庫県健康福祉部生活衛生課より、下記の清涼飲料水を摂取した1名が体調不良を訴え入院し、兵庫県警において、当該品の残品から除草剤成分であるグリホサートが検出されたとの情報提供がありました。

【注】兵庫県科学捜査研究所の鑑定の結果、グリホサート検出。

商品名:爽健美茶 (500ml、ペットボトル入り)
販売者:コカ・コーラ ナショナルビバレッジ(株)(東京都港区六本木6-2-31)
固有記号:WAK
賞味期限:081109

2 現在、関係機関が調査を行っているところですが、現時点では当該品による他の有症事例は確認されていません。

3 厚生労働省の対応

(1)全国の自治体に対して、以下の事項について周知するとともに、同様の事例の有無についての確認を要請した。

[1] 消費者に対し、飲料を摂取する際に開封の有無など包装状態の異常が認められた場合や異味異臭を感じた場合には、摂取せずに保健所等に連絡するよう周知を図ること。

[2] 食品の流通・販売業者に対し、製品管理の徹底、包装状態、日付表示、ロット等について定期的なチェックを行うこと。

(2)兵庫県に対して、以下の事項について要請した。

[1] 製造施設への立入検査により、当該品の製造工程等の問題の有無について確認すること。

[2] 販売店への立入検査により、販売品の異常の有無について確認すること。

(3)(社)日本医師会に対して情報提供を行うとともに、類似の患者を診断した場合の保健所への通報の徹底を要請予定。

購入した食品について開封されているなどの異常が認められた場合や異味異臭を感じた場合は、摂取せず、保健所等に連絡するよう、国民への注意喚起についてご協力をお願いします。



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特定化学物質障害予防規則等の改正(ニッケル化合物、砒素及びその化合物関係)(予定)

特定化学物質障害予防規則等の改正(ニッケル化合物、砒素及びその化合物関係)(予定)
「平成19年度化学物質による労働者の健康障害防止に係るリスク評価検討会報告書」(平成20年3月)に基づき、

・ ニッケル化合物(ニッケルカルボニル※を除く。粉状のものに限る。)
・ 砒素及びその化合物(三酸化砒素※、アルシン及びガリウム砒素を除く。)
について、労働安全衛生関係法令における特定化学物質の「管理第2類物質」及び「特別管理物質」に指定する等の法令の整備を行う予定としています。

今後、特殊健康診断の項目、作業環境測定の方法等について専門家による検討を行うとともに、WTO通報、パブリックコメント労働政策審議会への諮問等所定の手続を経て、改正法令を公布する予定としています。なお、公布から施行までには一定の周知期間を設けるとともに、一部の措置については一定の猶予期間を設けることを検討することとしています。

このページでは、法令改正に係る情報について、順次掲載していくこととしています。

※ 既に、ニッケル化合物のうちニッケルカルボニルは特定第2類物質及び特別管理物質として、また、砒素化合物のうち三酸化砒素は管理第2類物質及び特別管理物質として規制されています(ニッケルカルボニルは引き続き特定第2類物質及び特別管理物質のままとします)。

概要等
○ 特定化学物質に求められる措置(概要)(PDF:99KB)

○ 平成19年度化学物質による労働者の健康障害防止に係るリスク評価検討会報告書(記者発表のページへ)

○ 検討対象物質の物性・用途の例(PDF:119KB)

関係通達
○ ニッケル化合物、砒(ひ)素及びその化合物等による労働者の健康障害防止対策の徹底について(厚生労働省都道府県労働長あて)(平成20年3月14日付け基安発第0314001号)(PDF:106KB)

○ ニッケル化合物、砒(ひ) 素及びその化合物等による労働者の健康障害防止対策の徹底について(業界団体あて)(平成20年3月14日付け基安発第0314002号)(PDF:212KB)

担当:
労働基準局安全衛生部
化学物質対策課化学物質評価室
リスク評価班
(内線:5512、5511)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei20/index.html


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動物の輸入届出制度について

動物の輸入届出制度について

厚生労働省は、輸入動物を原因とする人の感染症の発生を防ぐため、平成17年9月1日から「動物の輸入届出制度」を導入しました。

本制度は、動物(哺乳類(検疫対象動物を除く。)及び鳥類)等を輸入する者は、当該動物の種類、数量その他の事項を厚生労働大臣(検疫所)に届け出なければならず、またその際には、動物毎に定められた感染症にかかっていない旨等を記載した輸出国政府機関発行の証明書の添付が必要となります。個人のペットも対象となりますのでご注意下さい。
(PDF:(1ページ(PDF:947KB)、2ページ(PDF:938KB)、全体版(PDF:1,887KB))

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou12/index.html


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