平成19年度大気汚染状況の測定結果について

平成19年度大気汚染状況の測定結果について
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2008/08/60i84100.htm

平成20年8月4日
環境局

 東京都及び八王子市は、都内の大気汚染の状況を把握するため、住宅地域等に設置している一般環境大気測定局(以下「一般局」という。)46局と、道路沿道に設置している自動車排出ガス測定局(以下「自排局」という。)34局で大気汚染状況の常時監視を行っています。
 また、ベンゼントリクロロエチレン等26物質の有害大気汚染物質の濃度を把握するため、月1回14か所の測定局で調査しています。
 このたび、平成19年度の測定結果がまとまりましたので、お知らせします。

1 環境基準の達成状況(表1)

(1) 浮遊粒子状物質
一般局では、2年ぶりに全46局で達成しました。
自排局では、昨年に続いて3年連続全34局で達成しました。
(2) 二酸化窒素
一般局では、昨年に続いて2年連続全43局で達成しました。
自排局では、34局中25局で達成しました。達成率は74%で昨年(34局中21局)より12ポイント改善しました。
(3) 光化学オキシダント
すべての測定局で達成しませんでした。
(4) 二酸化硫黄、一酸化炭素
昭和63年度以降、すべての測定局で達成しています。
(※平成12年度の三宅島噴火による影響を除く。)
(5) ベンゼントリクロロエチレン、テトラクロロエチレン及びジクロロメタン
平成16年度以降4年連続で、すべての測定局で達成しています。

2 年平均濃度の経年変化(図1、別添グラフ)

(1) 浮遊粒子状物質
自排局の低濃度状態が定着し、一般局との濃度差が少ない状況が続いています。
これはディーゼル車規制の効果と考えられます。(図1)
(2) 二酸化窒素
一般局、自排局ともわずかな低下傾向を示しています。
(3) 光化学オキシダント
前年度に比べ横ばいでしたが、この10年間ではやや上昇傾向にあります。

3 測定結果から見た大気環境の課題

(1) 浮遊粒子状物質は近年大きく改善しましたが、二酸化窒素濃度は低下傾向が小さく、自排局での改善が十分ではありません。
 このため都は、最新規制適合車の普及・利用の促進等、自動車排出ガス対策に引続き取り組んでいきます。
(2) 光化学オキシダントは、夏季の注意報発令日数が依然として高い水準にあります。(図2)
 このため都は、光化学オキシダント等の原因となる揮発性有機化合物(VOC)の排出削減対策に引続き取り組んでいきます。

※参考資料 大気汚染状況の測定結果(PDF形式:296KB)

問い合わせ先
環境局環境改善部大気保全
 電話 03−5388−3568
(有害大気汚染物質に関すること)
環境局化学物質対策課
 電話 03−5388−3580

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