ウエストナイルウイルス

エストナイルウイルス
http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/WNVhomepage/WN.html

エストナイルウイルスは、フラビウイルス科フラビウイルス属に属する。日本脳炎ウイルスやセントルイス脳炎ウイルスに近い。鳥類(野生と飼育の両方)に感染するが時に哺乳類にも感染し、ウマ科では時に脳炎をおこす。ヒトでも発病する。鳥がウエストナイルウイルスに感染して発病したり、死んだという報告は過去には少なかった。
潜伏期間;3-15日
(WNVの混入した血液を輸血された患者が、輸血の2日後に発病した症例が CDCから報告されている)


臨床症状:多くは不顕性感染におわるが発症した場合以下のような病態となる。

通常型は急激な熱性疾患として発症し、頭痛、背部痛、めまい、発汗、時に猩紅熱様発疹(約半数の症例で認められる)、リンパ節腫大、口峡炎を合併する。患者は第3ー7病日に解熱し、短期間に回復する。発熱はニ峰性を示すこともある。

脳炎型は重篤で高齢者によくみられる。中央アフリカでは劇症肝炎を併発した症例が報告されている、また心筋炎や膵炎を併発した例もある。

臨床検査所見は、白血球減少、脳炎患者の髄液では細胞増加とタンパク上昇が認められる。

治療法は、対症療法である。ウイルスは発症初期の血液から分離されることが多い。 

実験室内診断:

患者の急性期の血清からウイルスを分離するか、RT-PCR法によりウイルス遺伝子(RNA)を検出する。確定診断のためには、血清診断よりも信頼性が高い。

IgG抗体は日本脳炎ウイルス等他のフラビウイルスに対して交叉反応を示すので注意を要する。IgM捕捉ELISA法により特異的IgM抗体を検出することにより診断できる。ただし、日本脳炎と西ナイルウイルスは極めて近い抗原性(図2参照)を示すため、症例によっては中和抗体価で判定する必要が生じる場合が予想される。しかし、中和抗体による場合診断にやや時間がかかる。

詳しくは
http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/WNVhomepage/WN.html

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