新型インフルエンザの発生(外務省 メキシコから退避検討を、厚労省 豚肉は安全)
★★外務省海外安全ホームページ★★
http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
送信日時:2009/04/29
情報種別:広域情報
新型インフルエンザの発生(豚インフルエンザ(H1N1亜型)の感染状況について)
※ 本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
※ 本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
※ 海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。
1.2009年4月28日、世界保健機関(WHO)は、メキシコ、米国等において発生し
ていた豚インフルエンザ(H1N1亜型)について、ヒトからヒトへの感染がみら
れる状態となったとして、インフルエンザのパンデミック警戒フェーズを現在
のフェーズ3から4へ引き上げました。
メキシコについては、2009年4月28日付で感染症危険情報を発出していますの
で、メキシコへの渡航を予定している方は、不要不急の渡航は延期してください。
また、メキシコ滞在中の方は、不要不急の外出は控え、十分な食料・飲料水の
備蓄とともに、安全な場所にとどまり、感染防止策を徹底してください。なお
、今後は出国制限が行われる可能性又は現地で十分な医療が受けられなくなる
可能性がありますので、メキシコからの退避が可能な方は、早めの退避を検討
してください。
感染が確認された又は疑いがある旨政府当局またはWHOが発表した国は以下の
通り(6カ国)です。メキシコを除き、各国とも死亡者はありません。
メキシコ
感染者数 26人(うち 7人死亡)(4/27 WHO発表)
感染疑い者数 1,995人(うち149人死亡)(4/27 メキシコ政府発表)
米国
感染者数 41人 (4/27 WHO発表)
感染者数 64人(4/27 CDC(米国疾病管理予防センター)発表)
カナダ
感染者数 6人(4/27 WHO発表)
スペイン
感染者数 1人(4/27 WHO発表)
感染疑い患者 20人(4/27 スペイン保健・社会政策省)
英国
感染者数 2人(4/27 英国保健省)
感染疑い者数 25人(4/27 英国保健省)
フランス
感染疑い者数 4人(4/26 フランス保健省)
その他、4月28日現在、感染疑いがある国・地域は以下のとおり(18ヶ国・地
域)です。
タイ、韓国、香港、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、イタ
リア、スイス、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フランス、ベルギー
、イスラエル、アルゼンチン、グアテマラ、コロンビア、ブラジル、ペルー
2.新型インフルエンザとは、動物のインフルエンザウイルスがヒトの
体内で増えることができるように変化し、継続的にヒトからヒトの感染がみら
れるようになったもので、このウイルスが感染して起こる疾患を新型インフル
エンザといいます。
今般、メキシコや米国等で感染が確認された豚インフルエンザ(H1N1亜型)
は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する法律」第6条7号に規定する新型
インフルエンザ等感染症に位置づけられたところです。
3.豚インフルエンザがヒトに感染した場合、発熱、倦怠感、食欲不振、咳など
、通常のインフルエンザ症状があらわれます。また、鼻水、咽頭痛、吐気、嘔
吐や下痢などの症状を訴える患者もいます。
3.感染防止策
下記の点に留意し、感染防止に努めてください。
(1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
(2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐた
め、マスクを着用する。
(3)積極的に手洗いやうがいを行う。
(4)ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手で
触れない。
(5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、現地の医療
機関を受診する。
3.帰国時に高熱、咳症状がみられる場合には検疫所の健康相談室にお申し出く
ださい(帰宅後に同様の症状が現れた場合には、最寄りの保健所に相談し、感
染地域に渡航していた旨をお知らせください。)。
(問い合わせ先)
○外務省豚インフルエンザ相談窓口
電話:(代表)03−3580−3311 (内線)4625、4627、4629
○外務省領事局海外邦人安全課
電話:(代表)03−3580−3311 (内線)5140
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
(携帯版):http://www.anzen.mofa.go.jp/i/
(関連ホームページ)
○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkkaku-kansenshou04/index.html
○世界保健機関(WHO)ホームページ(豚インフルエンザ関連)
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)
○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)
http://www.moff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html
★★厚生労働省★★
豚インフルエンザに係る豚肉の安全性について
http://www.mhlw.go.jp/new-info/index.html
1. 豚インフルエンザに係る豚肉の安全性については、食品安全委員会により以下の見解が出ています。
豚肉・豚肉加工品は「安全」と考えます。
豚肉・豚肉加工品を食べることにより、豚インフルエンザがヒトに感染する可能性は、以下の理由からないものと考えています。
● 豚肉は、従来から食中毒防止の観点から十分加熱するよう言われていること。
● 万一、ウイルスが付着していたとしても、インフルエンザウイルスは熱に弱く、加熱調理で容易に死滅すること。
● 万一、ウイルスが付着していたとしても、インフルエンザウイルスは酸に弱く、胃酸で不活化される可能性が高いこと。
2. また、WHO及びCDCにおいても、豚肉や豚肉製品を食べることによる豚インフルエンザの感染はないとされています。
これらを踏まえ、食品衛生の観点からは、メキシコ等の豚インフルエンザ発生国より輸入される豚肉の輸入を禁止する必要はないものと考えています。
(参考)
1 食品安全委員会の見解(http://www.fsc.go.jp/sonota/butainflu_iinchokenkai_210427.pdf)
2 WHOのQ&A(仮訳(抜粋)(PDF:40KB))
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/anzen/dl/001.pdf
(原文: http://www.who.int/csr/swine_flu/swine_flu_faq.pdf)
3 米国CDCのQ&A(仮訳:(抜粋)(PDF:40KB))
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/anzen/dl/002.pdf
(原文:http://www.cdc.gov/swineflu/key_facts.htm)
【その他の豚インフルエンザ関連リンク】
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/microbial/swineflulink.html
★★国立感染症研究所★★
http://idsc.nih.go.jp/index-j.html
★★海外渡航者のための感染症情報★★
http://www.forth.go.jp/
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