新型インフルエンザ 抗ウイルス薬使用の暫定的手引き

★★国立感染症研究所★★
http://idsc.nih.go.jp/index-j.html

5月6日 新型インフルエンザ(ブタ由来インフルエンザA/H1N1)
・IDSC:国内医療機関における新型インフルエンザA(H1N1)診断の流れ Ver.1(09/5/6) PDF
・IDSC:国内医療機関における新型インフルエンザA(H1N1)抗ウイルス薬による治療・予防投薬の流れ Ver.1(09/5/6) PDF
・IDSC:新型インフルエンザが疑われる患者様へ(疑似症患者診断時の説明文書:一般医療機関用) PDF

5月 6日 新型インフルエンザ(ブタ由来インフルエンザA/H1N1)
・確定症例数
・WHO:インフルエンザA(H1N1)−更新16(09/5/5)
・CDC:ブタインフルエンザA(H1N1)ウイルス感染が確認されたか疑われている患者及び濃厚接触者に対する抗ウイルス薬使用の暫定的手引き(09/4/29)
・CDC:ブタ由来インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染における高次教育機関への勧告(09/5/1)
・CDC:検査室従事者に対するブタ由来インフルエンザA(H1N1)ウイルスのバイオセーフティーガイドライン(09/5/4)


■■ブタインフルエンザA(H1N1)ウイルス感染が確認されたか疑われている患者及び濃厚接触者に対する抗ウイルス薬使用の暫定的手引き

(前略)

抗ウイルス化学予防法
ブタ由来インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染の抗ウイルス化学的予防に関しては、オセルタミビルまたはザナミビルのいずれかが推奨される(表1)。ウイルス曝露後の抗ウイルス化学的予防の継続期間は、ブタ由来インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染が確認された症状のある症例への判明している最終曝露から10日後までである。曝露後の化学的予防は感染期間(症例の発症前1日から発症後7日まで)における接触者を対象とする。もし、接触が7日前以前であれば、化学的予防は必要ない。曝露前の防御に関して、化学的予防は曝露の可能性のある期間を通じて投与されるべきであり、ブタ由来インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染が確認された症状のある症例への判明している最終曝露から10日後まで継続するべきである。オセルタミビルはまた、EUAのもとで化学的予防に利用することが可能である(表3)。
オセルタミビルまたはザナミビルのいずれかによる抗ウイルス化学的予防を、次の者に対して推奨する:

 1. 感染が確認された症例またはprobable caseに対する家庭での濃厚接触者で、インフルエンザの合併症に関してハイリスクである人(例:特定の慢性疾患のある人、65歳以上の人、5歳未満の小児、妊娠中の女性)
 2. ブタ由来インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染が確認された症例やprobable case, suspected caseとの濃厚接触の間に適切な個人防護具を使用していなかった医療従事者または公衆衛生従事者。個人防護具のガイドラインを参照のこと。
オセルタミビルまたはザナミビルのいずれかによる抗ウイルス化学的予防を、次の者に対して考慮してもよい:
 1. suspected caseに対する家庭での濃厚接触者で、インフルエンザの合併症に関してハイリスクである人(例:特定の慢性疾患のある人、65歳以上の人、5歳未満の小児、妊娠中の女性)
 2. インフルエンザの合併症に関してハイリスクであり、感染が確認された症例やprobable case, suspected caseとの濃厚接触(対面)があった、学校または保育園に通う小児
 3. インフルエンザの合併症に関してハイリスクであり(例:特定の慢性疾患のある人、65歳以上の人、5歳未満の小児、妊娠中の女性)、医療機関の働いている領域がブタ由来のインフルエンザA(H1N1)感染が確認された患者の居るところであるかまたは急性発熱性呼吸器疾患のある患者のケアをしている医療従事者
 4. インフルエンザの合併症に関してハイリスクであり(例:特定の慢性疾患のある人、65歳以上の人、5歳未満の小児、妊娠中の女性)、メキシコへ旅行した人(注:メキシコへの必須でない渡航は避けるべきであることを示している渡航勧告が現在出されている)
 5. インフルエンザの合併症に関してハイリスクであり (例:特定の慢性疾患のある人、65歳以上の人、5歳未満の小児、妊娠中の女性)、ブタ由来インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染が確認された症例がいる地域で働いている初期対応者

(略)

■■検査従事者に対するブタ由来インフルエンザA(H1N1)ウイルスのバイオセーフティーガイドライン

2009年5月4日午前10時56分(アメリカ東部時間)(原文)
この手引きは、ブタ由来インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染の疑いがもたれている患者の検体の診断検査やウイルス分離を行っている検査室の職員向けである。このガイダンスは迅速診断テストを行なう医療者向けのものではない。迅速診断テストを実施するもの、またはその検体を採取するものは臨床現場における感染対策のガイダンス(原文)を参照のこと。
ブタ由来インフルエンザA(H1N1)ウイルスの感染が疑われる患者の検体はBSL2レベルの検査室にて作業が行われる必要がある。検体の操作はバイオセーフティーキャビネットで行われなければならない。
ブタ由来インフルエンザA(H1N1)ウイルスの感染が疑われる患者の検体からのウイルス分離は、BSL2レベルの検査室でBSL3レベルに相当する装備 (enhanced BSL2 conditions)で行われなければならない。

必要な防御策には以下のものがある

○各々の場所においてリスクアセスメントをなされた上できめられた個人防護具の着用
○呼吸予防-フィットテストを実施した上でのN95マスクまたはそれ以上の装備の着用
○シューズカバー
○前あきでないタイプのガウン
○二重手袋
○ゴーグルやフェイスシールドなどを用いた眼の防御

廃棄物

すべての廃棄物の廃棄手順は、貴施設での標準的な検査運用手順に記載された方法に従うこと
有効な消毒薬
○70%エタノール
○5%リゾール
○10%ブリーチ

すべての職員は発熱や他の症状に関して自分自身で気をつけること。ブタ由来インフルエンザA(H1N1)感染の症状はせき、喉の痛み、嘔吐、下痢、頭痛、鼻水、筋肉痛である。どんな異変でも直ちに監督責任者に報告すること。
感染が確認された症例からの検体やウイルスに保護されていない状態で曝露したり、個人防護具の破損が見つかった場合には、ザナミビル(商品名:リレンザ)やオセルタミビル(商品名:タミフル)を曝露後10日間服用する抗ウイルス薬化学予防を考慮する必要がある。
詳細は抗ウイルス剤による治療と予防投与ガイダンス参照のこと。
微生物学および生物医学的実験室(BMBL)におけるバイオセーフティ 第5版 IV章 実験室のバイオセーフティレベルの基準
(2009/5/6 IDSC更新)

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