児童虐待死亡ゼロを目指した支援のあり方について提言

児童虐待死亡ゼロを目指した支援のあり方について提言
平成21年度東京都児童福祉審議会児童虐待死亡事例等検証部会報告書
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2010/04/40k4s200.htm
平成22年4月28日
福祉保健局

　東京都では、平成20年度に児童福祉審議会の下に児童虐待死亡事例等検証部会を設置し、第三者による児童虐待の事例検証を実施してきました。平成21年度についても、東京都、区市町村が関与していながら重大な児童虐待に至ってしまった４事例の検証を行いました。
　このたび、検証部会ではその検証結果及び再発防止策を、「児童虐待死亡ゼロを目指した支援のあり方」として、知事へ提言しました。

１　検証方法
　４事例のうち、２事例は検証部会が検証。その他の２事例については、児童相談所が関係機関とともに検証を行い、その報告を受けて検証部会で検証

２　提言の主なポイント
虐待は、最も深刻な事態を想定した初期対応をすること
　虐待につながるリスク要因が見られる場合には、虐待が起こる可能性があるため、関係機関が家族や子どもの状態をきちんと把握し、最も深刻な事態を想定しながら初期対応を行うことが重要

医療機関からの虐待通告や情報提供は、より危機感をもって対応すること
　医療機関からの虐待通告は、重大な虐待につながるリスクが高い場合が多いため、児童相談の専門的知識・技術を持つ児童相談所を交えた調査やアセスメントを行ない、援助方針を決定すべき

関係機関からの「情報提供」は連絡の意図を相互に確認すること
　情報を発信する側は、相手に誤解を与えないよう細心の注意を払うとともに、受け止める側は、相手が連絡をしてきた意図を正確に受け止めるよう留意することが必要

気になる家庭は訪問し、状況を確認すること
　「会えない」「会わない」は危険なサイン・気になるときは家庭訪問・担当が変わったときは訪問のチャンス、という点を認識して要支援家庭に対応することが必要

※別紙１　児童虐待死亡ゼロを目指した支援のあり方について　提言　（概要版）　（ＰＤＦ形式：３５１ＫＢ）
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2010/04/DATA/40k4s200.pdf
※別紙２　児童虐待死亡ゼロを目指した支援のあり方について　提言　（本文）　（ＰＤＦ形式：８９３ＫＢ）
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2010/04/DATA/40k4s201.pdf

問い合わせ先
東京都福祉保健局少子社会対策部計画課
　電話　０３−５３２０−４１１４
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2010/04/40k4s200.htm

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