豚流行性下痢(PED)を疑う事例の発生について

豚流行性下痢(PED)を疑う事例の発生について
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/10/20oae200.htm

平成26年10月11日
産業労働局

 平成26年10月11日(土曜)、都内養豚農家において、豚流行性下痢(PED)を疑う事例が発生したのでお知らせします。
 なお、本病は豚特有の病気で人には感染しません。また、感染した豚の肉を食べても人の健康に影響ありません。

1 疑い事例の概要
1.農場数 1農場
2.飼養頭数 169頭 ※(参考)都内飼養頭数:3800頭
3.症状 子豚27頭の下痢を確認、死亡豚なし

2 経緯
•10月11日午前7時00分、農場からの通報があり、家畜保健衛生所の家畜防疫員が午前10時00分に立入検査を実施し、検体の採取後直ちに遺伝子検査(PCR)を開始した。
•同日午後6時00分、PCRの結果が判明し、PEDの疑い事例であることを確認した。

3 今後の対応等
1.当該農場に対し、感染拡大防止のため、豚舎や出入車両等の消毒の徹底を指導するとともに、豚の移動自粛を要請済みである。
2.都内全ての養豚場及び関係者に対し、農場の消毒、農場に出入りする畜産関係車両の消毒等の衛生対策の徹底を通知する。

【参考】豚流行性下痢(PED)とは

1 疾病の概要
•本病はウイルスが感染することにより豚に下痢を起こす「家畜伝染病以外の伝染性疾病(届出伝染病)」で、口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザのような特定家畜伝染病防疫指針に基づき殺処分を要する家畜伝染病ではない。
•養豚農場において、下痢による子豚の死亡や発育遅延による経済的損失が生じる病気である。なお、治癒した豚は出荷が可能である。
•平成25年10月に7年ぶりに国内で発生し、これまでに38道県817農場約123万3千頭の発生が確認されている。(10月5日現在)

2 症状
•水様性下痢や嘔吐で、10日齢以下の子豚は高率で死亡するが、成豚の死亡はまれで、一過性の下痢で治癒する。


問い合わせ先
産業労働局農林水産部食料安全課
 電話 03-5320-4845
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/10/20oae200.htm