インフルエンザ脳症ガイドライン

インフルエンザ脳症ガイドライン
【改訂版】
平成21年9月
厚生労働省 インフルエンザ脳症研究班
厚生労働科学研究費補助金(新興・再興感染症研究事業)
インフルエンザ脳症の発症因子の解明とそれに基づく
発症前診断方法の確立に関する研究」班
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/09/dl/info0925-01.pdf

インフルエンザ脳症ガイドライン改訂にあたって
厚生労働科学研究費補助金(新興・再興感染症研究事業)
インフルエンザ脳症の発症因子の解明とそれに基づく
発症前診断方法の確立に関する研究」
研究代表者 岡山大学大学院小児医科学 森島恒雄

平成17年11月、インフルエンザ脳症ガイドラインを公表してから、約4年が経過しました。このガイドラインは日本の国内で幅広く用いられてきました。無治療では約30%であった致命率がこの数年8〜9%と改善しました。しかし、その一方、後遺症を残す子どもは約25%と変化はなく、相変わらず重篤な疾患であることには変わりはありません。その後病態の解明はさらに進み、新たな知見を加えてガイドラインの改訂を行うことにいたしました。
改訂にあたり、医師以外の様々な立場の人にも外部評価委員会として意見を伺い、ガイドラインをさらに良いものにすべく努カを続けてまいりました。また、ガイドラインの作成には多くの領域の専門家の方々に協力をいただきました。約2年間の検討の結果、この改訂版が完成いたしましたのでお届けいたします。ご一読いただければ幸いです。
改訂にあたり、大きな変更点として(1)けいれん重積型インフルエンザ脳症の病像が明らかになるなど、新しいインフルエンザ脳症の定義が必要となり、その点を変更しました。 (2)支持療法を、重篤な患者を前にして、積極的に行う治療法として重要性を強調しました。(3)特異的治療に可能な限りエビデンスを加えました。(4)リハビリテーション及びグリーフケアの項で脳症家族の会「小さないのち」の意見をさらに広く取り入れました、などが挙げられます。
ただし、今回示した治療法の中にも、まだ十分なエビデンスが確立していないものも含まれます。この点にご留意いただき、ご家族の充分な了解のもと、治療を選択していただければ幸いです。
現在、我が国において新型インフルエンザが猛威をふるっています。平成21年9月初旬の段階で、すでに19例の脳症の報告があります。基本的な病態は季節型インフルエンザ脳症と大きな違いは無いと考えられますが、今後、患者数の増加が危惧されます。本ガイドライン改訂版の普及により、脳症に罹患した子どもたちの予後が尐しでも改善することを願いたいと思います。本ガイドラインに関するご意見・ご質問をお待ちします。
平成21年9月

詳しくは
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/09/dl/info0925-01.pdf

・・☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆
公衆衛生ネットワーク 公衆衛生ネットワーク危機管理Goods 公衆衛生ネットワークBooks 切明義孝の公衆衛生情報 切明義孝の健康日記 切明義孝ブログ 切明義孝の新型インフルエンザ関連情報 切明義孝の新型インフルエンザ対策マニュアル&グッズ 切明義孝の新型インフルエンザ事業継続計画BCPグッズ 切明義孝のおすすめ書店 切明義孝の本棚 切明義孝の万福ダイエット 切明義孝の禁煙情報 切明義孝の健康寿命の計算 公衆衛生ネットワーク 健康と医学のメーリングリスト 公衆衛生ネットワーク Public Health Network in Japan ,Since 2000
*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆・・