子供の被ばく線量２０ｍSvに食品の被ばくを加えると約３０ｍSvになる！

福島県に問い合わせを行いまして、「子供の被ばく線量
２０ｍSv」の件についてお話を伺いました。

この２０ｍSvは、学校での被ばく線量であり、食品の
被ばくを考慮したものでは無いことが判りました。

ですから文部科学省の定義した２０ｍSv未満であっても、
汚染された食品の摂取による内部被ばくを考慮すると
２０ｍSvを超える可能性があります。

実際、原発被災地の食品から汚染が検出されています。
食品安全委員会が５月２日に発表した文書に従い、
放射性セシウム５００Bq/Kgと放射性ヨウ素３００Bq/Kgを
含んだ飲食物を毎日２ｋｇ、1年間食べ続けるとすれば
８．２４９ｍSv/年になります。

実際には放射性セシウムと放射性ヨウ素のほかにウラン、
プルトニウム、ストロンチウム、アメリシウム、キュリウム
など他の放射性物質にも汚染されている可能性があり、
食品からの被ばくは約１０ｍSv/年くらいに多めに見積
もった方が良いでしょう

すると子供の被ばく量は年間３０ｍSvになります。
（ただし、この計算には空気中のラドンやカリウム４０
による内部被ばくが入っていません。これらを考慮すると
被ばく量はもっと高くなります。）

ということは文部科学省が定めた２０ｍSv/年という数字を
きちんと守ろうとすれば、年間被ばく線量が１０ｍSv/年
と高い福島市や郡山市には住めません。
せいぜい５ｍSv/年程度の地域に疎開しなければ無理です。

文部科学省に従って、被ばくを２０ｍSv/年に抑えようと
してもかなり難しいと思います。

詳しくは

切明義孝